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カメラを買おうと思い立ったのは、友人の結婚式の写真がきっかけだった
去年の秋、大学時代からの友人の結婚式に出席した。式が終わってLINEのグループに写真が流れてきたとき、自分が撮ったスマホの写真と、別の友人が一眼カメラで撮った写真のクオリティの差に愕然とした。同じ瞬間を撮っているのに、光の柔らかさも空気感も全然違う。
「カメラ欲しい」と思い始めてから調べていくと、沼が深すぎて最初は途方に暮れた。一眼レフとミラーレス、APS-CとフルサイズC、CanonとSONYとNikonと富士フイルム。用語すら分からない状態でYouTubeを見漁った。
そこから3ヶ月かけて、最終的にSONY α6400を選んだ。予算は5万円台。その理由を書いておく。
一眼レフとミラーレス、どっちを買うか問題
正直、最初は「一眼レフのほうが本格的でかっこいい」というイメージがあった。Canonの Kiss Xシリーズが価格帯的に近くて、最初の候補に入っていた。
でも調べれば調べるほど、初心者こそミラーレスを選んだほうがいいと分かってきた。理由はシンプルで、電子ビューファインダー(EVF)があること。一眼レフはファインダーを覗いても、撮った結果は液晶で確認するまで分からない。でもミラーレスはファインダーを覗いた時点で、撮った後の明るさやホワイトバランスがリアルタイムで見える。露出がどう変化するかを目で見ながら覚えられるので、カメラの仕組みを学ぶスピードが段違いだった。
一眼レフの優位性はバッテリー持ちと動体追従のAF精度(ただし上位機種の話)くらいで、初心者レベルでは気にならない差だと判断した。フォームファクターも、ミラーレスは小さくて軽いものが多いので日常的に持ち歩きやすい。
フルサイズじゃなくてAPS-Cを選んだ理由
ミラーレスを選ぶと決めてから次の壁が来た。センサーサイズの問題だ。フルサイズかAPS-Cか。フルサイズはボケが綺麗でノイズに強いが、本体だけで20〜30万円以上する。APS-Cはセンサーが小さい分ボケは控えめだが、レンズも本体も小型で安い。
予算5万円台でフルサイズは無理なので、APS-Cが現実的な選択肢になった。ただ「安いから妥協してAPS-C」という感覚ではなく、初心者にはAPS-Cのほうが向いているとも思った。レンズの選択肢が多く、単焦点の明るいレンズを2〜3万円で揃えられる。フルサイズ用の単焦点は5〜10万円が相場だ。システム全体のコストを考えると、APS-Cで始めて腕が上がってからフルサイズに移行するのが合理的だと判断した。
α6400を選んだ決め手は「瞳AF」だった
APS-Cのミラーレスを絞っていくと、SONY α6000シリーズ、Fujifilm X-T30シリーズ、Canon EOS Mシリーズが候補に上がった。価格帯と機能のバランスでSONY α6400が最終的に残った。
決め手は瞳AFの精度。SONYは瞳AFの技術でひとつ抜けていると言われており、人物を撮るときに目にピントを自動で合わせてくれる。子どもや動き回る人を撮るとき、ピントを外す失敗が劇的に減る。結婚式や友人との食事、スナップ写真など、自分が撮りたいシーンのほとんどが人物だったので、これが一番刺さった。
チルト液晶も地味に重要だった。自撮りができるようにモニターが前に向く。SNSに使う写真を撮るなら、チルトはほぼ必須の機能だと後から実感した。
α6400の良い点と悪い点、正直に書く
使い始めて8ヶ月が経った今の率直な感想を書く。
良い点は、まず動体AFの精度が高いこと。子どもや犬を撮っても迷いなく追ってくれる。瞳AFは人物だけでなく動物にも対応していて、実家の犬を撮ったとき、犬の目にピタッとフォーカスが合い続けたのは感動だった。連写性能も11コマ/秒と速く、決定的な瞬間を逃しにくい。動画性能も4K対応で、本格的なVlogを撮る人にも使える。
悪い点は、バッテリー持ちが短いこと。カタログスペックで約410枚だが、EVFを多用したり動画を撮ったりすると200〜250枚程度に落ちる。一日撮影に出かけるときは予備バッテリーが必須だ。もう一点は、ボディ内手ぶれ補正がないこと。レンズ側の手ぶれ補正に頼ることになる。暗い場所でシャッタースピードが落ちたときに手ブレしやすいので、ISO感度を上げる設定を早めに覚えた。
最初に買ったレンズの話
α6400はボディのみで購入した。レンズキットにする選択肢もあったが、キットレンズ(16-50mm F3.5-5.6)は暗い場所で弱いと聞いていたので、はじめから単焦点を1本買うことにした。
選んだのはSEL35F18(E 35mm F1.8 OSS)。実売約3万円。α6400のAPS-Cセンサーで使うと、フルサイズ換算52.5mm相当の画角になる。人間の目に近い「標準画角」で、風景も人物もオールマイティに撮れる焦点距離だ。F1.8の明るさで暗い室内でも手ブレなく撮れるし、背景のボケも十分出る。
レンズを変える必要がないので、街歩きでカバンに入れてもかさばらない。この1本を買って正解だったと今でも思う。ズームが必要な場面は割り切ってスマホで撮るという使い分けに落ち着いた。
5万円台という予算について
本体を中古で約4万2000円で購入し、レンズを新品で3万円、合計7万円ちょっとの出費になった。「5万円台」というタイトルは本体価格の話で、レンズを含めると7万円台になる。これは最初から把握しておくべき話で、カメラ本体だけ買ってもレンズがなければ撮れないので、予算を立てるときはレンズ代も込みで計算する必要がある。
もし「レンズも込みで5〜6万円に抑えたい」という場合は、ダブルレンズキット(16-50mmと55-210mm)の整備済み品が5万円前後で見つかることもある。望遠が欲しい用途があるならそちらのほうが最初のコスパはいい。
8ヶ月使ってみて
週末の散歩のたびにカメラを持ち歩くようになった。「何かを撮る目的で歩く」と、普段は素通りしていた場所が急に見え方を変える。川沿いの朝の光、路地裏の古い看板、公園の犬。そういうものに目が向くようになった。
ミラーレス一眼を買ったことを後悔したことは一度もない。むしろもっと早く買えばよかったと思っている。写真を趣味にしたい人に、α6400は今も自信を持っておすすめできる選択肢だ。
